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何か面白いことないかな

有毒植物⑥ アジサイ(有毒部位:花、葉、根)

私が現在住んでいる東海地方も梅雨入りしました。


梅雨はアジサイの季節ですね。
ネットサーフィンをしていたところ、アジサイも有毒植物だと知りました。

写真は知人が撮ったアジサイです。

そのような経緯で、今回はアジサイについて紹介しようと思います。


目次

アジサイとは?

アジサイアジサイ属の落葉低木の一種です。花期は 4~6月です。
原産地は日本です。原種は日本に自生するガクアジサイだそうです。

以下はガクアジサイの写真です。
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(画像引用元:アジサイ - Wikipedia




毒性:青酸配糖体、抗マラリア成分・嘔吐性アルカロイド(花、葉、根)

毒性成分は、未だ明らかではないそうです。ただし、一部の毒がある個体は確認されているようです。それを踏まえた上で、以下の毒性分となります。


毒部位: 花、葉、根
毒成分: 青酸配糖体、抗マラリア成分・嘔吐性アルカロイド(フェブリフギン)
中毒症状:嘔吐、めまい、顔面紅潮

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(画像引用元:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ |厚生労働省




アジサイの毒についての分かりやすく書かれた説明を見つけましたので紹介いたします。

アジサイが体内に毒をもっているかどうかは、まだ完全に実態は把握されていません。ただ、一部毒がある個体は確認されています。

京都薬大の調査によると、中国四川省アジサイからは毒が検出されたのに対し、京都産のアジサイからは毒が検出されませんでした。

つまり現状では、「品種や個体によって毒の有無や成分、含有量が違うのではないか」と考えられています。

これまで、見つかったと報告されている毒成分は、「青酸配糖体」という植物由来の有毒成分と、「抗マラリア成分」、「嘔吐性アルカロイド」です。

「青酸配糖体」は他にアジサイを調査した方々の報告によって確認され、「抗マラリア成分」や「嘔吐性アルカロイド」は、常山アジサイという山野草含に含まれていと報告をされています。

(引用元:https://horti.jp/27171


この抗マラリア成分、嘔吐性アルカロイドの「フェブリフギン(febrifugine)」と呼ばれるようです。*1



中毒発生事例

料理に添えて出されて、中毒を起こしたようです。食後30 ~ 40分で症状が現れました。

( 症例1) 2008 年 6 月 13 日、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた 10 人のうち 8 人が、食後 30 分から吐き気・めまいなどの症状を訴えた。

(症例2) 2008 年 6 月 26 日、大阪市の居酒屋で、男性一名が、だし巻き卵の下に敷かれていたアジサイの葉を食べ、 40 分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こした。いずれも重篤には至らず、 2 ~ 3 日以内に全員回復した。


(引用元:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ |厚生労働省

シソの代用品にアジサイの葉を使ってしまったのでしょうか?皆様は中毒を起こしますので気をつけましょう。

薬効

アジサイは別名、八仙花と呼ばれています。花にはルチン、葉にはスキンミン、根にはヒドランゲノールなどが含まれ、抗マラリア(抗瘧)作用が報告されていてます。*2

日本の民間では、花、葉を煎じて「解熱薬」として用いているそうです。



シーボルトアジサイ

日本が鎖国していた江戸時代後期にオランダ商館医師としてシーボルトが日本にやってきました。
ドイツ人医師であり博物学者だったシーボルトはオランダ人と偽り、出島に滞在し医療と博物学的研究に勤しんでおりました。

アジサイシーボルトのお気に入りの花だったようです。彼は愛する人の名前「お滝」から「オタクサ」と学名をつけ、ヨーロッパに紹介したのでは?と言われています。

オランダに帰還後、植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著した際にアジサイ属 14 種を新種記載しているそうです。*3






この『日本植物誌(Flora Japonica)』は京都大学理学部植物学教室がデジタルアーカイブで公開しています。

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(写真引用元:京都大学理学部植物学教室所蔵 日本植物誌

絵を拡大することができるので、細部も見ることができます。
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アジサイの観光名所「ながさき紫陽花まつり

平成30年5月26日~6月17日まで「ながさき紫陽花まつり」が開催されます。期間中、長崎市中心部(中島川周辺、シーボルト記念館、出島、グラバー園など)の町で色とりどりの19種類、約3,800株の紫陽花を見ることが出来ます。


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(画像引用元:ながさき紫陽花まつり|イベント|【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット

アジサイを鑑賞できるほか、シーボルトが居た時代を味わえる場所だと思います。

まとめ

梅雨の季節の花、アジサイは毒性成分が明らかになっていない有毒植物です。漢方ではマラリアの治療薬として使われています。
鎖国していた時代、医師であり博物学者だったシーボルトが日本原産のアジサイを『日本植物誌(Flora Japonica)』に記し、知らせました。
現在、長崎市では「ながさき紫陽花まつり」が行われています。期間は5月26日~6月17日まで開催されていますので、お時間の取れる方はぜひ訪れみてください。