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何か面白いことないかな

有毒植物④ ニオイバンマツリ(有毒部位:全部位)

この頃、頻繁に園芸店に出向いて花の苗を買っています。そのような中、香りの強いニオイバンマツリが気になって購入して帰ったところ...有毒植物だと知りました。

http://eco-le.jp/uploads/content/image/116566/___________.jpg
(画像引用元:http://eco-le.jp/articles/4743

そのような経緯で、今回はニオイバンマツリについて紹介しようと思います。


目次

ニオイバンマツリとは?

ナス科ブルンフェルシア属の常緑樹です。
初夏から夏にかけて花が咲く。漏斗状の花弁で5弁に開きます。花は咲き始め濃い紫色ですが、次に薄い紫色、最後は白色になります。強い芳香があります。
*1夜にはさらに強くなるそうです。全部位に毒があります。


http://botanicalillustrations.org/ILLUSTRATIONS_HD_/189368.jpg

(画像引用元:Brunfelsia

バン(蕃)は外国を意味し、マツリ(茉莉)はジャスミンのこと。ジャスミンの匂いがする外国からきた花ということで名付けられたそうです。
明治時代に日本にやってきたそうです。初夏になると生垣、庭木、鉢植えなどでよく見かけるので、かなり定着しているようです。
*2


余談ですが、英語名は...Yesterday Today&Tomorrow(イエスタディ トゥディ&トゥモロー)、Morning Noon&night(モーニング ヌーン&ナイト)、Kiss-me-quick(キス ミー クイック)だそうです。花色がどんどん移り変わることから、名付けられたそうです。

毒性:アルカロイド(全部位)

毒部位: 全部位
毒成分: アルカロイド

パーツ全体に神経毒性があり、特に未熟な果実や種などに中毒成分が多く含まれてます。

アルカロイドとは?

植物中に存し、窒素を含む塩基性化合物の総称です。ニコチン・コカイン・カフェイン等で、人畜に顕著な薬理作用をもつものが多いそうです。そのほとんどが毒性や苦味であるそうです。

生理作用としては、鎮痛・鎮静、麻酔、興奮、麻痺、幻覚などの神経作用があり、医薬品として重要なものが多いようです。

以下はアルカロイドの種類とアルカロイドを含む植物をまとめた表です。

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(引用元:猛毒の有毒植物|画像で確認 危険植物一覧

アルカロイドのコニインは、ドクニンジンに含まれています。古代ギリシャでは死刑判決を受けた哲学者ソクラテスが、このドクニンジンの毒を飲んでいることで知られています。
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/2d/f24ccae1fb082f534cc8782289baa6fd.jpg
(メトロポリタン美術館所蔵 ジャック=ルイ・ダヴィッド「ソクラテスの死」)


毒の話をして脅かしてしまいましたが、医学分野では、19世紀〜今に至るまで多くのアルカロイドが医薬品として利用されているそうです。
以下にその事例を紹介いたします。

生薬をはじめ、アルカロイド含有植物の医学的使用には長い歴史があり、ゆえに、19世紀に最初のアルカロイドが単離された時、ただちに臨床診療における応用が見出された。多くのアルカロイドはいまだに医薬品として利用されている。
以下に例を示す。
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引用元:
アルカロイド - Wikipedia

高血圧治療に使われているようです。私の両親ももしかしたら飲んでいるかもしれません...。


発生事例:ペットが食べたことによる中毒

犬や猫が間違って食べてしまうと、眼振・散瞳・嘔吐・ふらつき等の症状を起こし、死に至る事もあるそうです。

ニオイバンマツリを食べた犬について、記事を見つけましたので紹介いたします。

ASPCAによれば、Brunfelsia(ニオイバンマツリ)という花を食べて中毒症状を起こし、動物ポイズンセンターに運ばれる犬が増えているそうです。

・・・

特に種を食べた犬は、嘔吐や下痢だけでなく、手足が硬直または麻痺したり、
痙攣を起こして、よだれがたれっぱなしになるなど、かなり深刻のようです。

この花の茎から葉から花までいろいろ食べてしまった子犬は、緊急手術になったそうで
毒性はかなり強く、食べると1時間以内に症状があらわれるそうです。
もし、この花を食べてしまったら、すぐに病院へ連れていくことが大切です。
危険な花ニオイバンマツリ - プリンストンに暮らす

ニオイバンマツリの観光名所:了仙寺(静岡県下田市

ニオイバンマツリの有毒植物としての側面ばかり紹介ばかりしてしまいましたが、美しい花と香りを楽しめる植物です。
ニオイバンマツリを鑑賞できる場所を紹介いたします。

了仙寺の花祭り

静岡県下田市のお寺の了仙寺は別名「ジャスミン寺」と呼ばれ、1000株のニオイバンマツリを鑑賞することができます。
了仙寺はニオイバンマツリの他、1854年の幕末にペリーと日本全権との間で日米下田条約(日米和親条約の付属条約)が締結された場としても知られています。

http://www.izu.co.jp/~ryosenji/3-5choren.jpg
(画像引用元:了仙寺


毎年、了仙寺香りの花まつりが行われ今年は2018年5月上旬〜2018年5月下旬 まで開催しているそうです。

http://www.izu.co.jp/~ryosenji/7jasmine05.jpg
(画像引用元:了仙寺・ジャスミンの寺

なんだか綺麗な景色ですね!!行ってみたいです。



日米下田条約については以下の過去記事をご覧ください。
perie.hatenablog.com






余談ですが、5/18〜5/20に下田市に訪れる方は、黒船祭も行われます。ついでにお楽しみください。

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(画像引用元:第79回 下田黒船祭 2018 | 伊豆下田100景

まとめ

観賞用に香りが良く人気のあるニオイバンマツリはアルカロイドを含む有毒植物です。ペットがニオイバンマツリの花を食べて中毒を起こすことがありますので、愛犬愛猫が食べているのを見つけた際は念のため動物病院で診察を受けさせてください。
また、1854年に下田条約が締結された伊豆・下田の了仙寺は、別名「ジャスミン寺」と呼ばれています。1000株のニオイバンマツリを眺めることができます。5月は花祭りが行われ、香りと花を楽しめます。お時間のある方は、ぜひ訪れてください。


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私ごとですが....
大分県中津市の大江医家資料館薬草園に似せた薬草園を作ろうとしていたのに、何を間違えたかミニバラを大量に購入していました。


昨日はオープンガーデンに参加したりと、当初の計画とだんだん逸れてしまいました。