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何か面白いことないかな

有毒植物③ ジギタリス(有毒部位:全部位)

本日の話ですが、家の花壇の寄せ植え様にいくつか花を買いました。その一つにジギタリスがあるのですが、帰宅後に生育方法調べていたところ、毒を持っていることを知りました。


http://www.mhlw.go.jp/image/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000082053.jpg
(写真引用元:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジギタリス |厚生労働省



そんなことで、今回はジギタリスについて紹介しようと思います。

目次

ジギタリスとは?

高さ1メートル前後の植物です。花が美しいため欧米諸国では花壇に植栽されることが多いそうです。日本には江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されていますが、一部は、野生化しているようです*1。 全部位に猛毒があります。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/48/Digitalis_purpurea_Koehler_drawing.jpg/962px-Digitalis_purpurea_Koehler_drawing.jpg
(画像引用元:
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Digitalis_purpurea_Koehler_drawing.jpg

毒性

強心配糖体のジギトキシンで、特に葉に多く含まれます。全草が有毒です。中毒症状として、誤って服用してしまうと、胃腸障害、おう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまい、重症になると心臓機能が停止して死亡する恐れがあります*2

毒部位: 全部位(特に葉)
毒成分: ジギトキシン
http://www.mhlw.go.jp/image/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000082059.png
(画像引用元:
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジギタリス |厚生労働省

発生事例:コンフリーと間違えて食べた

富山県砺波地方でコンフリーと間違えてジギタリスの葉6枚をミキサーにかけて飲んだ方がいます。
ジギタリスを摂取してから8時間後に悪心・嘔吐が出現したため近医を受診し、心臓機能が低下した状態だったため、体外式ペースメーカー植え込み術で対処しました。また悪心、嘔吐のため食欲が全く無かったので点滴で全身管理を行われたそうです。
翌日、娘さんから話を聞きジギタリス中毒と診断しました。第5病日から食欲が回復し、第12病日にペースメーカーをはずせたそうです。

コンフリーとは...別名ヒレハリソウと呼ばれ、昭和40年代に健康食品として一時期大ブームになったそうです。しかし大量に服用すると肝臓を傷めるので、国内では現在、摂取を控えるよう注意を呼びかけると共に、2004年から食品としての販売を禁止されています。



ジギタリスコンフリーの比較写真です。

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(画像引用元:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジギタリス |厚生労働省

これは花が咲いていなければ、見分けることがむずかしそうです...。



詳細、他の事例は以下よりご覧ください
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジギタリス |厚生労働省自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジギタリス |厚生労働省


薬効

ジギタリスは株全体に毒がありますが、これらの毒には、心臓の収縮力を強める作用があるとされています。ジキタリス製剤は、心筋の収縮力を高める作用があり心不全、頻脈、不整脈の治療に用いられます。



昔はこのジギタリスから抽出していましたが、現在は科学的に合成されています。

ジギタリス製剤の特徴の覚え方について見つけましたので、紹介いたします。

じきに(ジキタリス製剤)神父(心不全)の不正(不整脈)頻発(頻脈)でじきに中毒(ジキタリス中毒)。
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sibakiyo/20151211/20151211151525.jpg


引用元:ジキタリス製剤の特徴覚え方。「じきに神父の不正頻発でじきに中毒。」で覚えてみよう。 - マンガで看護師国家試験にうかーる。

私自身、医療関係者では無いので使う場面もなさそうですが...。



ジギタリス製薬の副作用として、不整脈や動悸などの循環器症状、嘔気・嘔吐などの消化器症状、頭痛・眩暈などの神経症状、視野が黄色く映る症状(黄視症)などがあります。


現在使われているジギタリス製剤は、昔はこのジギタリスから抽出していましたが、現在は科学的に合成されています。
ジギタリスとの併用で、様々な禁忌または注意が必要な薬剤が存在するので、薬として選ばれることが少なくなってきたようです。*3

ジギタリス中毒と画家ゴッホ

ジギタリスは18世紀後半から心不全に使用されている治療薬ですが、ゴッホの時代では精神の安定とけいれん発作を抑えられるとして神経疾患に用いられたそうです*4

ゴッホの主治医だったガッシュ博士がジギタリス治療を得意としており、ゴッホは適応外かつ過剰な投与を受けたのではないかという仮説があるそうです。
視野が黄色く見える「黄視症」はジギタリス中毒の症状の一つです。ゴッホがオランダやパリで過ごしていた時の絵は暗い色調であるのに対し、南仏に移って突然画風が変わったのは、南欧の夏の光や日本の浮世絵の影響に加えて、ガッシュ博士の治療が始まったためだという説があるそうです。
*5



ゴッホ1888年夏に、パリから南フランスの町アルルに移りました。参考までに、その前後に描かれた絵の比較写真を載せておきます。

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深作秀春著「スーパードクターと学ぶ 一生よく見える目になろう」 ゴッホの絵の比較


https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1e/Portrait_of_Dr._Gachet.jpg/375px-Portrait_of_Dr._Gachet.jpg
ゴッホによるガッシュ博士の肖像)

まとめ

観賞用に美しく人気のあるジギタリスは有毒植物ですが、古くから現在に至るまで薬として使われています。背が高くて見栄えのする植物ですので、広いガーデンでの栽培をお楽しみください。

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私ごとですが....
カモミールが成長し、この頃花をつけています。収穫が楽しみなこの頃です。

5月に入りミニバラ売られる様になったので、沢山買ってしまいました。
うまく育てられるといいなぁ。。
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