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何か面白いことないかな

大分県中津市で見つけた歴史資料24 村上玄水の解剖資料(江戸時代末 19世紀)

確定申告の時期ですね。


大分県中津市に仮住まいしていました。蘭学関係の古文書が数多く置かれているので「中身はどのようなものか」と気になり、興味本位で調べています。


目次

大分県中津市ってどこ?

福岡県と大分県の県境です。蘭学の街として栄え、歴史の教科書に掲載される『解体新書(初版本)』が展示されている町です。
今は「中津からあげ」と鱧が有名です。

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(画像引用元:中津市へのアクセス | 大分県中津市


『解体新書』の翻訳者、前野良沢の所属が豊前国中津藩(現在の大分県中津市)なので、そのゆかりで『解体新書(初版本)』が中津市に展示されています。

村上玄水の解剖資料(江戸時代末 19世紀)

村上 玄水(1781年 -1843年)とは?

大分県中津市の古くから続く医師家の7代目です。
豊前国中津藩の藩医蘭学者です。

今は昔の医院が村上医家資料館として公開されています。
村上家は現在も続いています。すごいですね...


村上玄水の解臓記

藩の許しを得て、九州2番目の人体解剖を行ったときの様子を描いた文章です。

当時は現代のように簡単に解剖ができない時代なので、わざわざ藩主に許可を取らなければならなかったようです。




解剖についてですが、文政2年(1819年)3月7日に中津藩刑場「長浜」で処刑された21〜22歳の強壮な男性を解剖したようです。
解剖は3月8日の朝に始まり、同日夕方まで続いたそうで、その土岐に中津藩の画員片山東籬と助手の佐久間玉江が解剖図を描いたそうです。玄水が自ら解剖を執刀したそうです。
この時の解剖に中津藩を始め、筑前肥前などから57人の医師が集まったそうです。

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非常にうろ覚えなのですが、説明してくださった職員さん曰く「ポリープのようなものがあった」と記載されているそうです。


「解剖図」下書き

医師の村上玄水が解剖し、それを中津藩お抱え絵師の片山東籬が解剖図が描いたようです。

医師は絵が上手とは限らないので、専門の絵師に精密な解剖図は任せるとリアルに描かれることを痛感いたします。






あまり関係ないのですが、過去に医師が描いて、熱意だけ伝わった例を思い出してしまいました。

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村上医家資料館展示品『人身連骨眞形図之右』(1741)

perie.hatenablog.com

展示場所

村上医家資料館に展示されています。

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村上医家資料館・大江医家資料館 共通パンフレット



まとめ

大分県中津市の村上医家資料館には九州で2番目に行われた解剖の解剖図が展示されています。
興味のある方は、別府温泉、 湯布院温泉に行くついでに、ぜひ中津市にもお立ち寄りください。




私ごとですが....

レトロな建物好きなので、廃墟だった旧国立公衆衛生院の覆いが取れて嬉しいです。