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何か面白いことないかな

展示物紹介 大江医家史料館 特別展 『解体新書』と前野良沢

ふと中津市のホームページを見ていたら、平成30年度のNHK正月時代劇『風雲児たち蘭学革命編』に関する、関連イベント決定のお知らせが載せられていました。

開催記念ギャラリートーク
講師:W.ミヒェル(九州大学名誉教授)
平成29年12月16日(土)13時30分~(1時間程度)
本館展示室内(入館料が必要です。)
特別展『解体新書』と前野良沢を開催します | 大分県中津市


講師プロフィール
1946 年ドイツ生まれ。フランクフルト大学大学院卒業後来日、九州大学助手から同大助教授、同 大学院教授、副学長を歴任後、現職。博士(文化科学)。専門は日欧交流史・医史学。中津市では毎 年医学史料の整理研究を行い、『中津市歴史民俗史料館分館医家史料館 資料叢書』を執筆刊行している。

行きたいけれど、今住んでいる静岡県から片道5時間かかるので遠い....。



今回は展示予定の資料について、簡単に調べてみました。
当方、大分県中津市に仮住まいしていただけで、関係者ではありません...。


目次

大分県中津市ってどこ?

福岡県と大分県の県境です。蘭学の街として栄え、歴史の教科書に掲載される『解体新書』をみることができる町です。
今は「中津からあげ」と鱧が有名です。

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(画像引用元:中津市へのアクセス | 大分県中津市

正月時代劇 風雲児たち蘭学革命(れぼりゅうし)篇~


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(画像引用元:http://www.city-nakatsu.jp/

正月時代劇
風雲児たち蘭学革命(れぼりゅうし)篇~

大河ドラマ真田丸」より1年――。
三谷幸喜が満を持して送る究極のエンターテインメント時代劇!
あの三谷幸喜さんが「真田丸」以来、1年ぶりにNHK時代劇に帰ってきます。
今度のお題は前野良沢杉田玄白による〝蘭学事始〟。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ二人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げます。しかし、刊行された「解体新書」になぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなりました。二人の間にいったい何が起きたのか…。
みなもと太郎さんの大河歴史ギャグ漫画を原作に、笑いとサスペンスに満ちた新しい三谷流歴史ドラマが誕生します。

(引用元:脚本・三谷幸喜 正月時代劇『風雲児たち~蘭学革命篇~』制作開始 | 正月時代劇 | NHKドラマ

私事ですが、三谷幸喜さんのファンです。



大江医家史料館 特別展 『解体新書』と前野良沢

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(画像引用元:特別展『解体新書』と前野良沢を開催します | 大分県中津市 )

 『解体新書』編纂の中核を担った中津藩医前野良沢平成30年度のNHK正月時代劇は、そんな彼を主人公とする『風雲児たち蘭学革命編』に決定しました。
 そこで、良沢ゆかりの地中津市では、放映を記念し良沢の足跡を紹介するとともに『解体新書』前後の医学の歴史に関する特別展を開催します。
 『解体新書』初版本(当館蔵)をはじめ、『解体新書』刊行までの事績を記した『蘭学事始』などの貴重な資料を展示します。
 これを見ればドラマが2倍も3倍もたのしめる!展示になっています。
 ぜひ、大江医家史料館にお越しください。


期間:平成29年12月6日(水)~平成30年2月12日(月)
開館時間:午前9時~午後5時まで(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜日
12月28日より1月3日までは無料開放します。   
入館料:大人210円(団体30人以上120円)高大生100円(団体30人以上60円)

場所:中津市歴史民俗資料館分館 大江医家史料館(中津市鷹匠町906番地)
JR中津駅より徒歩7分 福沢旧居より徒歩5分 駐車場あり
(引用元:特別展『解体新書』と前野良沢を開催します | 大分県中津市 )

代表的な展示資料

和蘭事始」(慶應義塾福澤研究センター蔵)

福澤諭吉が手に入れ、のちに『蘭学事始』と改題して出版された杉田玄白の手記です。

内容は、杉田玄白前野良沢らと明和 8(1771)年から安永 3(1774)年にかけて、『解体新書』を刊行するまでの経過と、わが国における蘭学の発展の経過を記した唯一の文献です。*1

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(画像:http://www.city-nakatsu.jp/mayor-docs/2017112200219/file_contents/15.pdf


蘭学階梯』(大分県立先哲資料館蔵)

前野良沢の著作をベースに、良沢の弟子・大槻玄沢によって出版された蘭学入門書です。

天明8(1788)年に「東都書林群玉堂」より刊行された大槻玄沢蘭学入門書です。乾・坤の2巻からなります。著者の大槻玄沢仙台藩医を務めた蘭学者で、江戸に芝蘭堂を開いて蘭学教育にあたったことでも知られています。中津藩医前野良沢の弟子の1人でもあり、本史料の乾巻には、良沢の蘭学研究の苦心の様子も記されています。*2

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画像引用元:早稲田大学 古典籍総合データベース蘭学階梯. 巻上,下 / 大槻茂質 撰

余談ですが、大槻玄沢の「玄沢」は、杉田玄白の「玄」、前野良沢の「沢」から名前をとったそうです。師である杉田玄白前野良沢から一文字ずつもらってつけた通り名だそうです。



前野良沢肖像(個人蔵)

前野良沢ら江戸時代􏰀医学に影響を与えた3人􏰀医者􏰀肖像画です。
普段目にする絵は写真を切り抜いて拡大しているから大きいのですが、実物の絵は意外と小さく描かれています。

前野良沢 肖像
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(図:川島整形外科病院 理事長所蔵 前野良沢 肖像)

川嶌整形外科病院内のメモリアルミュージアムにレプリカがあります(本物は川嶌眞人先生所蔵)。幾つかある前野良沢肖像画の中で「最も本人に似ているのでは?」と言われる図だそうです。テレビ局等から「この図を利用しても良いですか?」と、川嶌病院に電話がかかってくるのだとか。



『解体新書』(本館蔵)

中津藩医が所持した『解体新書』􏰀初版本です。
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その他

中津市の「H29.11.22 記者会見資料」に、資料リストが載せられていました。
リストはweb上で閲覧することができます。
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(画像:http://www.city-nakatsu.jp/mayor-docs/2017112200219/file_contents/15.pdf
先日ネットサーフィンしていたところ、偶然見つけました。


魯西亜本紀(ろしあほんぎ) 九州初公開

前野良沢が書いた本の写本である「魯西亜本紀」で、ロシアの歴史の概説書です。

デジタルアーカイブで見る事ができます。

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(画像引用元:慶應義塾大学信濃町メディアセンター 富士川文庫 魯西亜本紀略 )

中津市福澤諭吉の故郷だからでしょうか、慶應義塾福澤研究センターもや慶應義塾大学信濃町メディアセンターも協力くれているようです。なんだか頼もしいですね。


慶應義塾大学信濃町メディアセンター...慶應義塾大学医学部の図書館で、別名「北里記念医学図書館」とも言う。様々な医学書類をデジタルアーカイブで公開しています。
慶應義塾大学信濃町メディアセンター 富士川文庫



展示場所

「大江医家資料館」です。旧福澤諭吉邸の近くです。

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村上医家資料館・大江医家資料館 共通パンフレット



大江雲澤の曾孫の、大江満さんが大江医家史料館をサポートする私的なHPを運営されています。先日ネットサーフィンしていたところ、偶然見つけました。

大江医家史料館

改築前の、土壁時代の大江医家資料館の写真等も載せられていて興味深いです。


町歩きの地図

中津駅にパンフレット「まちあるきのすすめ」が置かれていました。
参考にしていただけたらと思います。


観光される方は「るるぶ」もあります。

2016 るるぶ特別編 中津・耶馬渓
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(出典:2017るるぶ特別編集中津・耶馬渓が完成! | 大分県中津市

まとめ

来年、平成30年度のNHK正月時代劇『風雲児たち蘭学革命編』の主人公が前野良沢です。
前野良沢ゆかりの中津市は、正月時代劇に関連する様々な資料が展示されています。興味のある方、唐揚げ食べたい方はぜひ中津市にお越しください。