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何か面白いことないかな

大分県中津市の代々続く医師一家 村上家の資料① 掛け軸『 医亦従自然也』

大分県中津市に仮住まいしていました。蘭学関係の古文書が数多く置かれているので「中身はどのようなものか」と気になり、興味本位で調べています。



今回ご紹介するのは1608年から現在まで続く、中津の老舗お医者さんの初代が書かれた掛け軸です。


目次

大分県中津市ってどこ?

福岡県と大分県の県境です。蘭学が栄えた街なだけあり、『解体新書』初版本が展示されています。
個人的な印象ですが、病院、歯科医院、唐揚げ屋、美容室が多い印象があります。
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掛け軸『医亦従自然也』

村上宗伯(良道)によって書かれた掛け軸です。
村上家は中津でも老舗で、1608年から今もなお続くお医者さんのお家です。
その村上家、初代の書物です。


掛け軸には『医亦従自然也』と記されています。
少々難しいですが「医もまた自然(じねん)に従うなり」と読みます。
書物の意味は、医者の行っていることは患者さんの自然治癒力を助けるものであり、妨げになってはならぬ...といった内容だそうです。

医師として謙虚でありつつ、患者さんの治癒を願った良い内容です。



さて、掛け軸の場所ですが.....
村上医科資料館の蔵の中にあります。
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こちらが掛け軸『医亦従自然也』です。
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個人的な印象ですが、字がゆるい....?

医師は字の綺麗さよりも、正確に処方を書くこと、そして何よりも志が大切なのでしょう....。

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韓国ドラマ「ホジュン」10話

作者 村上宗伯(良道)

作者の村上宗伯(良道)については、資料館にテロップがありましたので引用させていただきます。

村上家初代、行橋市浄喜寺五世村上蓮休の三男、大阪の吉林見宣言(1579〜1657)に医学を学び、宗伯は1640年7月に医師開業の免許皆伝を受けた。
現在の開業免許証というべきもので、和本の医術所の巻末に次のごとく師見宜の奥書が書き添えてある。
《豊之前州 村上宗伯医士欲子医 行持責奥書 仍染禿毫證也 寛永十七年庚辰七月吉辰正温見宜堂書》
(引用元:村上医科資料館 テロップ)

こちらの書物が免許認定の奥書です。
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1640年の書物ですから大分古く、虫食いにあっています。




所蔵場所は?

村上医科資料館に置かれています。
シーボルト事件で逃走中の野長英を匿ったとされる蔵の中にあります。

まとめ

村上家初代の村上宗伯(良道)直筆の掛け軸から、医師としての姿勢を伺うことができました。
医師は字の綺麗さよりも、正確に処方を書くこと、そして何よりも志が大切なようです。


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