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何か面白いことないかな

調べ学習:古書『洋兵明鑑』を調べるまで

大分県中津市に仮暮らししていました。 この街では『解体新書(初版本)』を始めとする、蘭学関係の古文書を多く見かけます。
先日『洋兵明鑑』を調査していたのですが、図書館とインターネットさえあればソコソコ調べることができました。
perie.hatenablog.com
何か気になったことがあれば、突っ込んで調べることって大事だと思いました。今回は皆様の調べ学習の参考になればと思います。

図書館のレファレンスサービスについて書かれた漫画『夜明けの図書館』
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(引用:夜明けの図書館 2巻)


目次

1.「何これ?」

「何これ?」から始まりました。
小幡記念図書館の展示コーナーに謎の古書が展示されていました。キャプションが簡素でどのような書物なのか検討がつかず....自分で調べることにしました。
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2.調べる

ネットで調べる

インターネット検索で「洋兵明鑑」と検索すると、2つほど気になるページが出てきました。

wikipedia

「福澤全集 第2巻」に「洋兵明鑑」が載せられてることがわかりました。
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武蔵野大学大学機関リポジトリ

福沢諭吉における執筆名義の一考察 : 時事新報論 説執筆者認定論への批判」が出てきました。
ピンク色で囲っている部分に『洋兵明鑑』について書かれている部分です。

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武蔵野大学大学機関リポジトリ福沢諭吉における執筆名義の一考察 : 時事新報論 説執筆者認定論への批判」

ここでキーワード「福澤全集緒言」が出てきました。小幡記念図書館に所蔵されていることがわかったので、図書館で調べることにしました。


関連書物「福澤全集緒言」「福澤全集 第2巻」を探しに、図書館に向かいました。


図書館で調べる

小幡記念図書館は、福澤諭吉の出身地なだけあり、福澤諭吉の関連書物が非常に充実しています。

古文書『洋兵明鑑』

図書館の蔵書検索システムで「洋兵明鑑」を発見したので関連資料として借りてみるました。すると古文書が出てきました。
図書館に展示されているものと同じです。
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1〜2巻まで図書館内で閲覧できましたが、3以降が無いので活字化された『福澤選集』を借りることにしました。

資料『福澤選集』

活字化した全文が出てきました。凡例を見ると原書が紹介されています。「亜米利加」「1863年」「イルミ・スカーク氏」「ソムマリ・オフ・ゼ・アート・オフ・ウォーワ」このあたりがキーワードな気がします。
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資料『福澤諭吉全集緒言』

古書『洋兵明鑑』の出版の経緯が書かれています。
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資料『慶應義塾百年史』

福澤諭吉全集緒言』に記載されていた、建設された校舎について写真を探そうと思いましたが、特に写真はなさそうでした。代わりに平面図が出てきました。

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慶應義塾百年史)


慶應義塾メディアセンターデジタルライブラリで調べる

デジタルライブラリで古文書が公開されています。

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慶應義塾メディアセンターデジタルライブラリ

ハーティートラストで調べる

原書調べることにしました。「亜米利加」「1863年」「イルミ・スカーク」「ソムマリ・オフ・ゼ・アート・オフ・ウォーワ」がキーワードでしたね。「イルミ・スカーク」の綴りが分からないので、「ソムマリ・オフ・ゼ・アート・オフ・ウォーワ」で検索をかけてみたら出てきました。

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何気にカリフォルニア大学も『洋兵明鑑』所蔵しているのですね....


3.アウトプットする

満足したので、とりあえず調査を終了することにしました。ここで忘れても良いように、アウトプット(纏めてしまう)することがコツです。
後になって再び興味が沸いた際に、調べ直す手間が省けます。あと、何よりも継続していると新しい情報検索方法が増えていきます。

まとめ

図書館とインターネットを活用して『洋兵明鑑』をある程度まで調べることが出来ました。何かを「知る」ことは、自分を一回り成長させるかもしれません。

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(夜明けの図書館)

参考文献