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何か面白いことないかな

'06ドキュメント静岡 2006/07/17 「帰国逃亡〜犯罪人引渡し条約を求めて〜」


現在登録されている日本で生活している外国人は200万人(日本の総人口の1.5%にあたる)去年一年間で逮捕された外国人の数は約2万2000人(10年前の約2倍)。浜松市のブラジル人登録者は約1万8000人(日本一の多さ)。

過去に起きた事件

  • 1999年7月浜松市篠ヶ瀬町 道路を渡っていた落合真弓さん(16歳)が車に跳ねられて死亡。車はそのまま現場から逃走。ヒガキ・ミルトン・ノボル容疑者はそのまま事件から6日後母国へ逃亡。
  • 2005年11月下旬頃竜禅寺町、浜松市でレストラン店主強盗殺人事件が発生。三上要さん(57歳)が殺害される。事件4日後アルバレンガ・ウンベルト・ジョゼ・ハジメ容疑者は母国ブラジルに出国していた。犯人は現在リオカスカ(ブラジル)で生活している。
  • 2005年10月17日,湖西市鷲津の交差点で車同士が衝突する事故があった。そこで山岡理子ちゃん(2歳)が死亡。相手運転手の信号無視が事故の原因だった。ブラジル人のフジモト・パトリシア容疑者は事故から6日後に帰国していた。

現在、犯罪人引渡し条約はアメリカ合衆国と韓国の2カ国としか条約を結んでいない。したがってブラジルとの間に犯罪人引渡し条約を結んでいないために国外に逃亡した犯罪容疑者の引き渡しができない状態でいる。

しかし条約が無い国との間でも、国外逃亡犯に裁きを下す方法がある。それは自国民が外国で行った犯罪を裁くことが出来る刑法の規定の適応である。この例として福岡市で一家4人が殺害された事件。容疑者の中国人留学生が母国に逃亡したが、日本の警察庁と中国の考案が連携し、中国が容疑者を逮捕して死刑判決を受けた。


静岡大学(法務研究科)板倉美奈子助教授が犯罪人引渡し条約が締結されにくいことに対して考えられる理由を挙げていた。日本と比べるとブラジルの刑務所収容者の待遇は良くない。日本政府がブラジルに日本人を引き渡すことが決断できるかが問題になってくる、と述べていた。

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最近では浜松市も動きを見せており、浜松市職員の出張して日本とブラジルの法律を研究する学会(日伯比較法学会 サンパウロ)との話し合いに参加したりと、何かしら活動を行っているようだった。

交差点事故で娘を亡くした山岡さんは事件後、条約締結を求めての署名活動を始めた。浜松市篠ヶ瀬街のひき逃げ事件で一人娘を亡くしたお父さんはこの山岡さんの行っていた署名活動に参加していたのだけれども、奥さんももう亡くして今は一人で生活しているようだった。レストラン店主殺害事件の後、店主の奥さんは働き手がいなくなって苦しい生活になっているようだった。
真面目に働く外国人にとってはこれらの事件については大迷惑で外国人のイメージが悪くなったと言うブラジル人の店経営者や、被告人と同じ国の人間であることが恥ずかしいと語る者もいた。
この湖西氏鷲津のひき逃げ事件の理子ちゃんは私と同じ大学に通っている人の従兄弟だと聞いた。この同大学の人は私の知り合いの知り合いだったせいか署名活動を行っていることは割りと早い時期から知っていた。今だに犯罪人引渡し条約が結ばれていないことが真に残念。

最後にそれぞれの事件に関して時効だと思われる時

  • 浜松市篠ヶ瀬街の女子高生ひき逃げ事故:2007年7月に時効。ただし加重要件を考慮すると被害者への救急措置を怠っているひき逃げの場合の時効は12年に時効という見解。
  • 浜松市竜禅寺町レストラン経営者殺害:2025年11月に時効という見解。
  • 湖西市鷲津の交差点事故:2013年10月に時効という見解。

参考ページ
Hello Again りとたん 【ブラジル人犯罪被害者の会公認ホームページ/湖西市の山岡理子ちゃん(当時=2才)/犯罪人引渡し条約/署名活動】

犯罪人引渡し条約 - Wikipedia