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何か面白いことないかな

WAR DNA   サカマキ

戦争―WAR DNA

戦争―WAR DNA


駅ビルの6Fで注文していた本を引き取り、待ち合わせをしていた知り合いが来るまで立ち読みをしていた。
最初は美術書コーナーで立ち読みしていたのだが、時間が経つにつれて、自然と美術書コーナーから左隅の写真集コーナーに移動していた。

写真集コーナーは店の一番奥に位置しており、偶然にも通りすぎることの無い場所な上に分かりにくい場所だ。そこでは沢山の写真集が棚に陳列されており、本が飛び出して並んでいた。
それらの本の下に、影がかかって積まれている写真集は写真集コーナーの中で一番目の届きにくいところだったように思う。

そんな場所に「WAR DNA」という写真集が置いてあった。「世界報道写真コンテスト・ストーリー部門 第1位受賞」という帯がついていたものの、やはり積まれている場所が場所なだけに目立つことが無い。

何故自分が手にとってしまったのか分からない。偶然としか言いようが無いのだがパラパラと見てしまった。この本は様々な場所で起きている戦争の様子を写真に収めたものだった。

日常生活で私が目にするような光景を載せた写真集ではなかった。
写真という形で、限られた四角い枠の中に「戦争」シーンが納められていた。

腕が千切れ、胸がはだけて死んでいる女性。子供を病院に運ぶ途中に死んでしまった親の表情。銃を手にとって撃ち続けている少年兵。親はどこにいるのか分からないけど、スクラップで出来た屋根の下に兄妹が並んで座っている図。その他にも様々な非日常性を浮かび上がらせるような写真が載っていた。

私が持っている能力でいくら言葉を並べても表現することができないような写真達が収められていた。

写真から家族を失ってしまった人たちの苦しみや叫びが本屋の片隅で立ち見しているこちらまで伝わってきた。この写真を見て感じた自分の気持ちを、上手く表現することができなくて悔しい。





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Q. Sakamaki Photography